ホントのところ「シュール」ってなんだろねワラビー


ホントのところ「シュール」ってなんだろねワラビー

  県内の書店員が今、一番読んでほしいオススメの本を選ぶ「第1回沖縄書店大賞」(主催・同賞実行委員会)が2日発表され、郷土書部門の大賞に大城さとしさんの「おばぁタイムス」(沖縄タイムス社刊)が選ばれた。

第1回沖縄書店大賞を発表する実行委メンバー=2月2日、県庁

第1回沖縄書店大賞を発表する実行委メンバー=2月2日、県庁

  「おばぁタイムス」はタイムス社会面で連載中の人気4コママンガ。昨年5月に初めて単行本化された。「おばぁ」「おじぃ」ら個性的な登場人物が繰り広げるシュールな世界観が話題を呼び、県内ベストセラーになるほど話題を集めた。ちなみに第2弾発売中!のLINEスタンプも大人気だ。

おばぁタイムス

 4コママンガの構成の典型とされる「起承転結」の枠にはまらず、自由自在に読者を「笑い」へいざなう。独特の「間」や「余韻」が、「おばぁ中毒者」を続々と生み出しているのだ。ただ、その作風がシニア層の読者の頭上に「?」マークを点灯させることも多々あることから、タイムス社内の一部では「新聞漫画界のモスキート音」と呼ばれている。

 2月3日。羽音ならぬ足音を響かせながら、タイムスビルを訪れる男の姿があった―。DSC_0463

 折りしも1階自動ドア前には、常時ヒマを持て余しているワラビーがいた。

 「きょうはマネキンごっこをしよう……春の新作だよ!」 オールシーズン毛皮だろDSC_0452

 やがて、自動ドアをくぐった男とワラビーの視線が交錯する。DSC_0471

 (わっ!ワラビーがいる!)

 (ハッ!ふしんな人物です!…でも、あの絵にはどこか見おぼえがある…)

 男は慣れた感じで受付を通過し、エレベーターホールへ向かった。どうやらだいぶ「顔」のようだ。(ワラビーって、普通にその辺にいるんだな…)DSC_0475

 

 ーそう、男は大城さとしさん(33歳・糸満市在住)。アブノーマルな状況の受容が早いのは、ギャグマンガ家ならではか。

 おばぁで究める「いとまんが道」。新聞漫画界のモスキート音 大城さとし

※本人の希望により顔出しNGです

※本人の希望により顔出しNGです

 大城さんが訪れたのは11階編集局。社員らが仕事の手を止め、大きな拍手で出迎えた。「書店大賞、おめでとう!」「おめでとう!」DSC_0486

 「ありがとうございます。何かすいません…」恐縮した様子の大城さん。

 この日はQABの夕方の番組「ニュースQプラス」のクルーも、大城さんを取材していた。テレビカメラを前に、タイムスの社会部デスク、知念清張に原稿を手渡す。DSC_0490

 ちなみに大城さんは週2回、3~4日分の原稿をまとめて届けているのだ。

 「今回も面白いですねえ」 コメントは普通な知念デスク。

 「アハハハ…」

 そんなにぎやかさにひかれ、編集局にやってきたワラビー。DSC_0488

 (…そうでした!ワラビーまつりでマンガをおしえてくれた、大人気の大城せんせいです!大城せんせい大賞すごい!) 「大」多いな

 QABのクルーが声を掛ける。「大城さん、タイムスでも喜びのコメントを…」

 「分かりました。ちょっと待って下さいね」そう言うと、お面を「大城さとし」から「おばぁ」にチェンジする大城さん。DSC_0497

 お面の変化で喜びの感情を表現する男。「阿修羅面笑い」かよ。

 「とってもうれしいです!」DSC_0499

 そのまま、知念デスクと握手を交わした。DSC_0503

 「これからもよろしく」

 「頑張ります!」

 

 QABの取材はここで終了…と思いきや、空気を読まない動物が一匹いた。「大城せんせいおめでとう!」DSC_0506

 「ありがとう!」 そこでワラビーに駆け寄った大城さん。マンガ家と有袋類はぎゅっと抱擁(ほうよう)を交わした。DSC_0507

 「キャッ!くすぐったいです!」

 「くすぐったがり屋さんだねワラビー」

 「むしろ子どもたちのハートをくすぐりたい…」

 …テレビカメラの前で何やってんだ。

 

 気を取り直して、ワラビーブログでも受賞インタビュー。「版元」であるタイムス文化事業局出版部部長の友利仁も立ち会った。DSC_0544

 「受しょうしてうれしかったことを、おしえてください!」

 「うん。ステキなほんがたくさんある中、マンガというジャンルから選ばれたことで、喜びもひとしおだね。現在も連載中の『おばぁタイムス』は今年で10周年。とくに10周年のお祝いもしなかったので、この賞が10周年のごほうびだと思い、今後もこの賞に恥じない、楽しい作品を作りつづけたいと思っているよ」DSC_0538

 「たのしみです!」感心するワラビー。「しょてん大賞をとって、次の目ひょうは何ですか…?」

 「次にめざすのは、欽ちゃんの仮装大賞です!!」 何を言い出したんだ大城さん。

 「ワラビーも出たい!『かがみもち』なら自信があります!」 お前もな。DSC_0527

 同席する友利も口を開く。「書店員が売りたい本として選んでくれたのが一番うれしい。おばぁタイムスを愛してくれている、多くの読者のみなさんの『思い』が形になって評価された受賞だよワラビー」

 「ハイ!ねえ友利ぶちょう、2巻はいつ出るの…?」

 「みなさんお待ちだと思うので、早急に作りたい。お待たせして申し訳ないけど、待っていて下さい」

 「待ってます!…大城せんせい、ワラビーにサインちょうだい!」単行本を手渡そうとするワラビー。DSC_0552

 「もちろんいいよ!からの……カウンター!

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 「いたい!」

 「痛かった?ごめんごめん。相手が向かってくる力を利用して放つ必殺ブローだよワラビー」

 「そんなせつ明いらないです!」

 しかし、大城さんもペンを握れば表情は一変、真剣に。「プロ」の顔を見せてくれた。DSC_0578

 (描いてくれるのはうれしいけど…ヒマです!)早くも飽き始めたワラビー。

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 ワラ「…………」DSC_0566

 ワラ「…………」DSC_0585

 ワラ「…………」 眼科か。 DSC_0589

 

 大城さんから声が上がった。「できたよワラビー!」DSC_0593

 「あっ、ワラビーとおばぁ、おじぃです!みんなかわいい!」声を弾ませるワラビー。

 「ハイ、ワラビー」プレミア必至のサイン入り単行本をワラビーに渡してくれる大城さん。DSC_0597

 「ありがとう!」

 「……からのクロスカウンター!DSC_0600

 「いたい!クロスカウンターはもういいです!」音を上げるワラビー。

 大城せんせいの「黄金の右腕」はペンを握るためだけにずっと使ってほしい。そう願わざるをえないワラビーだったー。

 

 ~ワラビーからお知らせ~

 「おばぁタイムス」は県内書店や沖縄タイムス本社で絶賛発売中です!定価は600円(+税)だよ!

 また、タイムスの公式ウェブショップ「タイムスギャラリーショップ」のネット通販でも買えます!県外に住んでいる人におススメです!

 もちろん、タイムスを読んでいる人は毎日、おばぁ、おじぃに元気をもらえます!県内に住んでいる人は1週間の試し読みもできるので、気軽に申し込んでみてね!

大賞にはしゃぎ、ハイタッチで喜ぶ大城さんとワラビー

大賞にはしゃぎ、ハイタッチで喜ぶ大城さんとワラビー

 これからも大城せんせいと、ワラビーブログをよろしくね!


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