球美(くみ)の島に活力と女子力を見たんだワラビー
球美(くみ)の島に活力と女子力を見たんだワラビー
沖縄タイムスのふるさと元気応援企画「久米島の観光・物産と芸能フェア」が19日、那覇市久茂地のタイムスビルで始まった。21日まで。会場には日本一の生産量を誇る車エビをはじめ、みそやみその加工品、化粧品、紅イモ、泡盛、海洋深層水など島のグルメや特産品がずらり並んだ。
伝統の久米島紬の展示即売や着付け、織り体験コーナーも設けられ、朝から大勢の買い物客らであふれた。
那覇市から西に100キロの東シナ海に浮かぶ久米島は、琉球王朝時代から「最も美しい島」として「球美(くみ)の島」の愛称で呼ばれる。
オープニングセレモニーでは沖縄タイムスの豊平良孝社長が「観光や地場産業、IT技術の育成など活力ある久米島の魅力を集めた。多くの方に足を運んで頂き、この魅力と活力に触れてほしい」とアピール。
同町の大田治雄町長は「数多くある物産を県外、海外へどんどん展開したい。島の発展のために頑張るので、みなさんの支援と協力をお願いします」と呼び掛けた。
さっそく、久米島フェアを訪れたワラビーと、いきものがかり・村井規儀。
「タイムスのふるさと元気応援企画も今回で8回目。久米島は昨年12月に引き続き2回目だよワラビー。町としても力を入れてもらってるみたいでうれしいね」
「ワラビーにとっては毎回が食よくとのたたかいです!」
「力を入れるポイントが違うよねワラビー」
1匹と1人がまずやって来たのは「沖縄久米島印」ブランドのブース。黒糖やみそクッキー、球美の塩、紅芋スティックなどが並ぶ。
話を聞いたのは久米島特産品販路開拓事業のコーディネーター、吉田優香さん。
「こんにちはワラビー」
「着ものの女王です!」 毎回それか。
「ありがとうワラビー。私は『久米島紬観光レディー』でもあるの」
「そうなんです。『久米島印』は町内の10の小規模事業者が集まってつくったブランドです。ここに並べたのはご自身で組み合わせて選べるセレクトギフト。いろんな事業者の商品を一つにまとめて送れるのがポイントなんです」
「小規模だからこそできる形態でもあるわけですね。パンフレットにも生産者の顔写真が入っていて親しみやすいし…」 村井が指摘する。
「そう。お歳暮などにぜひご利用下さいね」 吉田さんはにっこりPRした。
「ワラビーはいま利ようしたい!」 気がはやるカンガルー科。
「『ご利用は衝動的に』かよ!」 つっこむ村井。
続いてやって来たのは、久米島海洋深層水開発のブース。
「水がのみ比べできるそうです!」
「やあワラビー。硬度150、250、1000の3つの海洋深層水『球美の水』を、通常より安く販売しているよ」 ワラビーの相手をしてくれたのは、同社糸満営業所の山城裕矢さん。
「…ワラビーには甘いか、甘くないかしか分かりません」 違いが分からない動物、ワラビー。
「硬度が高い方が、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが多く含まれているんだ。代謝を上げるので、お通じが良くなる効果があるとされているね。その硬度1000の水だと、同じくカルシウムが豊富な牛乳のような口当たりを感じるよ」
「海のミルクです!」 牡蠣かよ。
その時、屋外の飲食ブースから漂ってきた香ばしいにんにくの香り。
飲食ブースでは、久米島のリゾートホテル「サイプレスリゾート久米島」の総料理長、梶原哲人さんがタイムスビルまで出張。久米島産車海老をぜいたくに7匹使用した「ガーリックシュリンプ」のランチプレート(1000円)の調理に追われていた。
「かじ原さん、とってもおいしそうです!」
手は止めず、気さくに動物の相手をしてくれる梶原料理長。「ガーリックシュリンプはハワイの人気料理。高タンパクで低カロリーだよワラビー。ホテルでも売れ筋メニューなんだ」
「ワラビーがタダで食べて、せん伝するというのは…?」 そりゃ無理筋だワラビー。
「しょうがないなワラビー。僕が忙しい間もピンで頑張っていたし、たまには散財してあげるよ」村井が先輩風を吹かせるようだ。
「やった!ありがとう村井せんぱい!」
「はずむほどプリプリしている…かっぱえびせんでは味わえない感しょくです!」
「何でいつも食レポをまがいもので例えるんだよ!」
お腹を満たしたワラビーと村井は2階ギャラリーの久米島紬ブースへ向かうことに。
「ワラビー♪♪♪」はずむような女性の声だ。「く~みんだよ♪♪♪久しぶりだね♪♪♪」
まさかの本名「球美久米子(くみくめこ)」 町観光協会所属の発光系女子 く~みん(ホタル)
「ワラビー、きょうはよろしくね♪久米島のいいところ、いっぱいPRしてね♪」
「ハイ!今のところエビにはじまり、エビにおわるかんじです!」 ひどいまとめだな。
「エビだけじゃさみしいよワラビー♪♪久米島にはもっとたくさんの特産物があるんだから♪♪」 仕草もかわいいく~みん。女子力の高さをうかがわせる。
「ワラビーもことばの最後に音ぷをつけてみたい…」 どこに憧れたんだ。
く~みんと別れ、2階ギャラリーの久米島紬(つむぎ)コーナーにやってきたワラビーと村井。分業ではなく、デザインから染色、織りまで全て1人の「織り子」で行う久米島紬。伝統の中にもそれぞれの織り子の個性がかいま見えるような、繊細な手仕事の結晶だ。
「ほほう…」思わずため息を漏らすワラビー。
村井が説明する。「完成するまで3ヶ月以上かかるというよワラビー。久米島の植物や泥を使って染めるんだけど、今回は土染めの紬が初めてお目見えしたんだ」
久米島紬の取材を受けてくれたのは、織り子歴17年、久米島紬事業協同組合副理事長の山城智子さん。「久米島紬は着れば着るほど柔らかくなって着やすくなります。ちなみに私がきょう着ているのは35年前に母が織ってくれたもの。自分の着物を子どもに受け継いでもらえるのも久米島紬の魅力ですね」
ふむふむとうなずく村井。「いい物ほど長く受け継がれるのかも。いい話ですね」
「はだざわりが気もちいいです!」
村井は爆笑。「ワラビー、威厳ねえー!!」
「ワラビー似合ってる!いつもよりステキだよ♪♪♪」 女子力が青天井なく~みん。
「カツオはまた宿だいもせずに…」国民的アニメの家長かワラビー。
最後に話を聞いたのは、久米島紬観光レディの當間翔子さん。ワラビーと比べると、顔の小ささがより引き立つ感じだ。
「久米島の魅力は自然と食べ物。イチ押しはやっぱり車エビです。私は那覇に住んでいるんですけど、いつも実家から送ってもらってます」
「ほかにお勧めの自然はあります?」
「あまり知られていないですが、1月には桜の花がとてもきれいですよ。ぜひ遊びに来て下さいね」と、パンフレットを見せてくれた當間さん。
「ホントだ!きれいです!」 いつも「花より団子」のくせにワラビー。
「この冊子も、何か手作り感あふれていますね」村井が率直な感想をもらした。
「これが久米島クオリティーですよ」何を言い出したんだ當間さん。
久米島フェアのPRも一通り終了。ワラビーが2階で一息ついていると―。
「ハッ、く~みんがいます!」
1階にはく~みん。しばらくワラビーを見ていたが、やがて規則的な周期で発光し始めた。
く~みんはワラビーに何かを伝えたいのであろうか。果たしてブレーキランプ5回点滅的なアレなのか。
(く~みんが光ったり、消えたりしています…)考えこむワラビー。
「―わかりました!」どうやらゆるキャラ同士が持つ不思議な磁力のようなもので、ワラビーに伝わったようだ。
「『いい』『ネイル』『サロン』『おしえて』…『いいネイルサロン、おしえて』です!」
「ワラビーも、返さなきゃ…」 ワラビーもどこからか懐中電灯を取り出し、く~みんにメッセージを送る。
「『し』『ら』『な』『い』『よ』…しらないよ!」 …何だこれ。
「知らないのワラビー♪♪がっかり~♪♪」 たぶん尋ねる相手を間違えたぞく~みん。
「そのよく分からない光通信は何なんだよワラビー!」
「そろそろ『ふるさと企画』恒例の特産品一発ギャグで締めるよ。考えてきただろワラビー」
「えっと…できるかな…わかりました!」
「いいね!よし行くよワラビー。久米島のみそクッキーを食べ過ぎて…ワラビーに…」
もうやめたらこんな恒例。ブログスタッフも首をひねりながら、久米島フェアレポートは終わるのであった―。
~ワラビーからお知らせ~
久米島フェアは20日(土)、21日(日)もタイムスビルでやってます!
久米島紬ブースでは織り、着付け、各体験コーナーも楽しめます!
20日(土)は車エビのつかみ取りも実施!同日午後3時半からは毎回好評の芸能公演「久米島芸能フェスティバル」もあるよ!
みんなで来て、久米島の魅力と活力を体感してね!
梶原哲人さん、すばらしいですね!