君たちはクズじゃない、変わるなら今さワラビー
君たちはクズじゃない、変わるなら今さワラビー
2月10日、沖縄タイムス広報担当のワラビーと、ワラビー担当いきものがかり・村井規儀は、那覇市おもろまちの県立博物館・美術館を訪れていた。
「村井せんぱいとのロケは久しぶりです…いつぶりだっけ?…えっと…前回の村井せんぱいとのロケぶりです!」はしゃぐワラビー。
「そりゃそうだろ。ていうかワラビー、博物館・美術館では大人しくするんだよ。静かに美術や展示物を鑑賞したい人に迷惑がかかるからね」
「ハイ!」
資料をめくりだす村井。「えっと、今日は…」
「ペットボトルアートを見にきました!」
「おっ、珍しく予習したの?」
「よく分かんないけど、やる気があるのはまあいいや」
「ハイ!…きっと、ペットボトルをつかった、きょ大なヤクルトロボが所せましとあばれまわるにちがいない…ワクワクです!」
「なにぶつぶつ言ってんだよワラビー。とりあえず行くよ」
「ハイ!」
そう、ワラビーと村井がやって来たのは、この日同館で開幕したペットボトルアート展「Reborn(リボーン)~異彩放つ琉球の自然」。
使用済みペットボトルを素材に、接着剤を使わず溶接して作ったジュゴンやサンゴなど、沖縄の自然を再現した約40点の作品が並ぶ。4月5日(日)までの開催だ。
―会場に一歩足を踏み入れると、そこは深海のように幻想的な世界。
「わあー」感嘆の声を上げるワラビー。
「すごいね!」村井も目を見張る。
ペットボトルが素材とは思えないほど、精巧にできたオブジェたち。
「村井せんぱい、みんな生きているみたいです。しかもワラビーの心のようなとうめい感もある…」
「自分で言っちゃったよ!けどホント、今にも動き出しそうだねワラビー」
「でも、楽しみにしていたヤクルトロボが出てこない……大トリかな」
「いるか!そんな展示会じゃないんだよ!」
ワラ・村井「すごい!」
4リットルペットボトルを60本以上。制作に2週間かけたという力作だ。
「ワラビー見てごらん、海草の食(は)み跡まで表現しているよ。短い草と長い草がある」
「ホントです!」
安定の「花より団子」なワラビー。
一方、自身のスマホでオブジェを撮影する村井。 「クラゲの透明感は、ペットボトルアートで表現するのに最適だね」
画面を見て驚く村井。「―すごい、本物みたい!スマホの有効活用法が、こんなところにあるなんて!」 もっとあるだろ。
そこで一匹と一人は、今回の作品をすべて制作した本間ますみさん(横浜市)に話を聞くことにした。
もともとはホテルなど商業施設のイルミネーションなどを制作していたが、展示期間の終了後に産業廃棄物となることに、違和感があった本間さん。仕事ではなく、「エコアート」としてペットボトルを題材に選んだ。
接着剤は使わない。ペットボトルをアイロンで板状に伸ばし、はんだごてで溶着させ、葉脈など精密な模様をつける。
「ペットボトルアートが、身の回りのポイ捨てをやめよう、自然環境を守ろう―という、きっかけ作りになればうれしいですね」と本間さん。
ワラビーがうなずく。「ポイすては一しゅんだけど、作品にするのは大へんです!」
「ホントだねワラビー。捨てるのは簡単。でも再生させるにはその何倍の労力がかかるっていうことを、僕らも肝に銘じたいね」
「ハイ!…ねえ本間さん、ワラビーのペットボトルアートも見て!」
「…って、何を言い出したのさワラビー!」慌ててワラビーをさえぎろうとする村井。
しかし、そこを強引に前へ出た有袋類。「ワラビーのペットボトルアートは、これです!」
「なにこれ、タコ?上手ねワラビー!」拍手してくれる本間さん。
「ちがいます!タコさんウインナーです!」
村井「…どうでもいいよ!」
本間さんが評する。「でもワラビー、テープを使っちゃっているでしょう。赤く着色したのもよくないね。次は頑張ってね」
ワラ「ハイ!がんばります!」
本間さんに話を聞いた後、単独で怪しげな動きを見せるワラビー。「じつは、もう一こ作品があります。そっとここにおいておこう…」
「ワラビーが作った、『ふっきんがわれている人』です!」 何だこれは。
「村井せんぱいのあたまをのせたり…楽しみかたは、あなたしだいです!」 すぐ飽きそうだな。
「タコさんウインナーもなかま入りすると、一気に充じつします!ウフフ…」 うっとりする有袋類。
そこへやってきた村井は、思わず崩れ落ちてしまう。「おいワラビー、なに珍奇なもの作ってんだよ!」
「ハッ!みつかった…」 お約束か。
「もう、さっぱり目が離せないよ!これは没収!」
「『アート』言うなよ!おこがましいよ!」
「…えー!」
ごみから再生されたアートたちを前に、再生不可能な精神的ダメージを受けたワラビーであったー。
~ワラビーからお知らせ~
ペットボトルアート「Reborn」は4月5日まで、県立博物館・美術館でやってます!
観覧料は一般600円、高大生500円、小中生400円、もっと小さい子供は無料です!
問い合わせは沖縄県立博物館・美術館 電話098(941)8200だよ!
会場内ではペットボトルを石に見立てた、城(グスク)の石積みも体験できます!
そして13日はいよいよ、沖縄タイムスのふるさと元気応援企画「おくなわ」フェアが開幕するよ!
ワラビーも午前10時40分からのオープニングセレモニーに出て、午前中は会場内でつまみ食いに大忙しの予定です!こちらも遊びに来てね!
そしてそして、ワラビーブログはあすも更新!フェアの様子をワラビーと村井せんぱいがレポートするよ!待っててね!