エコスピリットは君の胸に宿るのかワラビー
おきなわECOスピリットライド&ウオークin南城市 編
自転車やウォーキングなどで琉球の聖地を巡り、“健幸”になる「おきなわECOスピリットライド&ウオークin南城市」(主催・沖縄タイムス社、共催・南城市)が22日、同市のユインチホテル南城をスタート・ゴール地点に催された。
ライド(自転車)、ウォーク、ノルディックの3部門8コースに計1176人がエントリー。
世界文化遺産の斎場御嶽(せーふぁうたき)や名勝ニライ・カナイ橋などを回り、草花や空、海、南城の歴史や文化を楽しみながら、環境を守る精神を育てるイベントだ。
出場者が思い思いの「春の散策」を楽しみ、ゴール地点のユインチホテルに戻ってくる昼過ぎ。ワラビーは案の定、ヒマを持て余していた。「ポカポカして気もちがいい…」
ワラ「ハッ!あれは……」 出場者のものらしき自転車に目を留めたワラビー。
ユインチホテルの芝生広場では「ふれあい交流祭」も開催。
ゴールした出場者が、創作エイサーや伝統芸能、しまうたショーなどをのんびりと楽しんだ。
その一方、ワラビーは―。
「あっ、おじいさんです!」
つい先日、沖縄タイムスを訪れてくれた南城市のゆるキャラ「なんじぃ」の「顔出し」を発見した。すぐさま試してみるワラビー。
「エコスピ」出場者にクスクス笑われる有袋類。「ワラビー、隠れてないし!」「顔も出せてないよね」
その時、ワラビーの隣から聞き覚えのある声が。「みんな、今日は『ハートのまち』南城市に遊びに来てくれて、ありがとなん!」
ワラビーの耳もぴんと立った。「あっ、本物のおじいさんです!」
いつの間にか「ご本人登場です!」的に現れたのは、なんじぃだ。
県内ゆるキャラ界のハートのエース 南城市が誇る老雄 なんじぃ(年齢不詳)
うれしくなり、なんじぃに駆け寄るワラビー。「おじいさん!ワラビーだよ!」
再会を喜ぶワラビーとなんじぃ。どうでもいいが、お互いちゃんと名前を呼んでほしいものである。
「おじいさんも、ワラビーといっしょに、あそこからかおを出そう?」 いらない誘いを繰り出すワラビー。
「ワラバー、おじぃはおじぃ本人だから、おじぃになりきる必要はないなん!」
「おじいさんの中におじいさん…ロシアのおもちゃです!」 マトリョーシカね。
「ワラバーは、エコスピには出なかったのかなん?」
「ワラビーはみんなの応えんです!自てん車にものれないし…」
「うーん…じゃあ、おじぃの軽トラに乗せてもいいなん!」 乗れたんか。
「でも、今日はエコなのりものに、のる日です……ハッ!あれがありました!」何かを思いついたワラビー。その場から離れる。「おじいさん、ちょっとまってて!」
「子どもは無邪気でいいなん…シマの宝なん!」目を細めるなんじぃ。
やがて、ガラガラと車輪の音を響かせながら、ワラビーが帰ってきた。「おじいさん、おまたせしました!」
「ちがいます!ワラビーベンツだよ!」 まさかの再登場かよ。
「なるほどなん!自転車がだめなら台車というわけなん!それに、そのマークが、カッコいいなん!」感心するなんじぃ。
「ハイ!うまいこと、かんがえました!」 そうでもないぞ。
さっそく、ワラビーベンツに乗り込むワラビー。「おじいさん、後ろからおして?」 年寄りへの敬意はないのか。
「なんくるないなん!」 優しいなんじぃ。
しかし、なぜかワラビーの前方に回り込んだなんじぃ。「頑張って押すなん…」
ワラ(かおが近いです……) なんじぃ(顔が近いなん…) 何だこれ。
「たのしい!はやい!」はしゃぐワラビー。
「ワラバーが喜ぶと、おじぃもハートが満ちるようだなん!」
―ひとしきり楽しんだワラビー。逆になんじぃに提案する。「こんどは、おじいさんがのる番です!」
「いいのかなん?ワラバーは疲れてしまうなん…」
「ワラビーはあさ、ひる、ばんとぐっすり眠っているから、大じょうぶです!…それに、おじいさん用のマークも作りました!」
「おじぃのマーク?それはなんだなん?」 首をかしげるなんじぃ。
「ナンジャーです!」 なんじぃの扱いひどいな。
「ワラバー、うれしいなん!さっそく乗るなん!」 寛大ななんじぃ。
「ほほっ、ワラバー、これは楽しいなん!」
「スピードの、とりこです!」
「次はヤッギー(※)に、引っ張ってもらうなん!」 ※なんじぃのペットのヤギ
ワラビーとなんじぃが日曜の昼下がりに、牧歌的なガラガラ音を鳴らしていたその時。
「こら!なんじぃとワラビー!」 南城市のなんじぃ担当、ヤッギーならぬ屋冝那々子さんが急ぎ足で現れた。
「いつまで遊んでるの?この後じゃんけん大会があるの忘れたの?」
「そういえば、そうだったなん!」目を丸くするなんじぃ。
「ハッ!…お昼ねするまえに、聞いたような気がします!」
屋冝さんは苦笑いする。「ワラビーは子どもだけど、なんじぃはいい年なんだから、もっとしっかりしないとね」
「ワラバーと遊んで、すっかり童心に帰ってしまったなん…」 反省するなんじぃ。
同じく反省する有袋類。「ワラビーも、どう心にかえりました…」 そもそもだろ。
「じゃあナンジャーはここにおいて、じゃんけん大会に行きます!」
「こらワラビー、遊んだものはちゃんと片付けて。それにしてもその台車、どこから持ってきたの?」
「そのへんにありました…」 ユインチホテルさんありがとうございました。
その後、ワラビーとなんじぃは無事に「じゃんけん大会」に出場。南城市の特産品や、クッキーやケーキなどのスイーツを大勢の来場者へプレゼントしたのであった―。
~ワラビーブログスタッフから御礼~
なんじぃ、屋冝さん、再びブログ撮影への快いご協力、ありがとうございました!
大会運営に携わった南城市、ユインチホテルをはじめとする関係者のみなさまも、たいへんお疲れさまでした!
出場者のみなさまも、ご出場ありがとうございます&お疲れさまでした!
来年も多数のご参加を、お待ちしています!