音のシャワーで銀河を満たすんだワラビー
RBCiラジオ MUSIC SHOWER Plus+編
優れた放送に贈られる「第52回ギャラクシー賞」(主催・放送批評懇談会)の贈賞式が2日、東京都内であり、RBCiラジオの番組「MUSIC SHOWER Plus+ いちゃりば結(ゆい)スペシャル」(2月26日放送)が大賞に次ぐ優秀賞を受賞した。
RBC(琉球放送)本社は那覇市久茂地で、沖縄タイムス本社があるタイムスビルとは「お隣さん」の位置関係。ご近所のめでたいニュースを受け、6月5日、あの有袋類が祝福に立ち上がった。
「村井せんぱい、RBCに着きました!」
「はるばる来た感じを出したけど、道一本渡っただけだろワラビー」 ワラビーを補佐するのは毎度おなじみ、いきものがかり・村井規儀(のりよし)。
顔パス的にRBC社内に入れたワラビー。「こんにちは、ワラビーだよ!」
「ワラビー、ちゃんと用件を告げなよ」
「ハイ!ギャラクシーしょう、おめでとうございます!」 フライングすぎるだろ。
村井がおずおずと切りだす。「いきなり来て、会えたりできるんですかね」
それでも女性は「music shower」スタッフに確認を取ってくれた。「はい…はい。10階へ案内すればいいんですね」
許可を得て、エスカレーターで奥へと向かう一匹と一人。村井がつぶやく。「すんなりいったなあ」
「ワラビーをぜんぜん警かいしなかったです!…アコム、してますか?」
「セコムだろ」
エスカレーターからエレベーターへ乗り継ぎ、10階を目指す。
「おいワラビー、いつからセーター首に巻いてるんだよ!ディレクターかよ!」
さて、「MUSIC SHOWER Plus+」は月~金、11:00〜13:50の生放送。狩俣倫太郎アナウンサーと、司会業などで幅広く活躍するくだかまりさんがパーソナリティーを務め、二人の軽妙なトークが人気の番組だ。
ギャラクシー賞に輝いた「いちゃりば結スペシャル」のテーマソング「いちゃりば結」は「音楽で観光客をおもてなし」しようと、 BEGINの比嘉栄昇さんが率いたチームが作曲した。「出会えばつながる」の意味を込め、「自由に歌詞を作って歌っていい」と、曲の著作権をフリーに。番組内でリスナーから歌詞を募集し、「謎かけ」形式の歌詞を出演者みんなで歌い続ける、という楽しい放送になったという。
審査員からも「色々な問題がある中で、沖縄の温かさとふところの広さが感じられる」と評価されたようだ。
午前10時半、番組開始30分前。スタッフは最終打ち合わせに余念がない。ゲスト、ラジオカーのレポート先、この日かけるCD―。
「OK」「大丈夫です」「分かりました」。ぽんぽんと確認が進む。狩俣アナの表情も真剣。緊張感が高まる。
千夜一夜語る間に間にフリーハグ 県内一の人気アナ 狩俣倫太郎(RBC)
そんななか―。
「へえー、これがギャラクシー賞のトロフィーみたいよワラビー。何でこんなにはっちゃけてるんだろ」
「村井せんぱい、これはきっと、非じょう口を目ざしているにちがいない…!」
―緊張感とは無縁のコンビが登場。
「あれ、ワラビーだ!」 狩俣アナが気付いてくれた。
「りん太郎さん、ワラビーだよ!ギャラクシーしょう、おめでとう!」
「ありがとう…からのフリーハグ!」狩俣アナは間髪入れず、ワラビーをハグした。
「でも、近づくとけっこう威圧感ある!あまりこっちに寄らないでワラビー」 自分で寄ったくせに。
村井は名刺交換。「狩俣さん、今日は突然押しかけてすいません。私、ワラビー担当いきものがかり、村井と申します」
「本当に『いきものがかり』って名刺に書いてる」目を丸くする狩俣アナ。「ヘンな会社だね、沖縄タイムス」 なんかすいません。
そんなこんなで、この日スタジオ入りが少し遅れていたくだかさんの到着を機に、ワラビーからギャラクシー賞の記念品、ワラビークリアファイルセットを贈呈した。
「りん太郎さん、くだかさん、ギャラクシーしょうすごい!これからもがんばって!」
「クリアファイルかわいい!ありがとうワラビー」喜んでくれるくだかさん。
「さっそくネットオークションに出すよ」何を言い出したんだ狩俣アナ。
「…えー!ダメです!」
「うそうそ。ありがとうねワラビー。これからもリスナーと楽しく番組を作っていくよ。この番組でピュリッツァー賞もノーベル賞も目指そうかな。歌があるからトニー賞かもね」 狩俣アナは番組の今後について、ユーモアたっぷりに語ってくれた。
そこで、何やらひそひそ話を始めたワラビーと村井。
「村井せんぱい、今こそチャンスです」
「このワラビーのファーストシングル、『ワ・ワ・ワ・ワラビー』を、ミュージックシャワーでベビーローションです!」CDを持ちだしたワラビー。
「ベビーローション!?……それを言うならヘビーローテーションだろ!」
「それです!」
再び、狩俣・くだかコンビへ向き直るワラビー。「ふたりをお祝いしたかわりじゃないけど、ワラビーの歌をかけて!」 打算的すぎるぞ。
ところが、二人はこころよくOKしてくれた。「いいよワラビー!」「この歌なつかしいね!」
「ありがとう!しゃべるお仕事だから、のどあめもあげます!」 気前がいいな。
「おっ」「気がきくねワラビー」
狩俣「…分かってるってワラビー」
くだか「…そういう事だよね」 含み笑いのパーソナリティーたち。越後屋か。
午前11時、番組がスタートした。スタジオ外で成り行きを見守るワラビーと村井。
「村井せんぱい、りん太郎さんとくだかさんは、ワラビーのCD、かけてくれるかな?」
「うーん。スタジオの中は『聖域』で手は出せないし。もうひと押し必要かもね…そうだ、いい方法がある」カメラ目線で何かを思いついた村井。
持ってきたのはスケッチブック。「テレビのバラエティー番組でカンペを出すだろ。あれだよワラビー」
かくして、「カンペDEリクエスト」作戦がスタート。
やがて、パーソナリティーの二人もニセディレクターの妙な指示に気付いて苦笑し始める。
思いよ届けとばかりに、ワラビーが満を持して出した「カンペ」は―。
オープニングトークの後、狩俣アナが曲紹介へ移る。「今日のファーストソングはこれでいこうか。『わいろ』も頂いたことだしね…『ワ・ワ・ワ・ワラビー』!」
タイムス社員にはおなじみのイントロが流れ始める。全県のリスナーの耳にも届いているはずだ。
「やった!」「ありがとうりん太郎さん!」
―その後、ワラビーを実際にスタジオに入れてもらうなど、狩俣アナ、くだかさん、番組ディレクターらスタッフには「お人よしすぎるぜRBCiラジオ」的な神対応をしてもらったのだった―。
「じゃあワラビーが次の曲をえらびます!きいて下さい、『ワ・ワ・ワ・ワラビー』!」
「ちょっと待ってワラビー、さっきかけたから!」
「…ベビーローションです!」
「何それ!?」
~ワラビーからお知らせ~
MUSIC SHOWER Plus+のギャラクシー賞受賞記念特別番組「いちゃりば結スペシャル2」が、前回のコンセプトもそのままにオンエア!6月8日(月)午後8時から1時間の生放送です!BEGINの比嘉栄昇さんももちろん出演。県民の「楽しいラジオ」再びです!
※ブログの構成上、生放送に沿ったものではないことをおことわりしておきます。ワラビーをからめた(?)楽しいオープニングトークはUSTREAMをチェックして下さい!
ユーストリームも見ました!
お隣のビル同士、すてきな交流ですね(^ ^)
ヒロコさん、コメントありがとう!
ユーストリームも見てくれてありがとう!りん太郎さんとくだかさんは
やさしく話しかけてくれたけど、きんちょうして、しゃべれなかったワラビーでした。
おなかの中はいつもグーグーうるさいほどなのに…。
ここまで書いて、村井せんぱいに「いじきたなく思われるだろ」って言われました…。