君よ真夏の華となるんだワラビー 後編の後編(完結編)
2015ワラビーまつりin那覇 編
前回からの続きです。
ワラビーが主役の、沖縄タイムスのファン感謝祭「ワラビーまつりin那覇」もクライマックス。午後3時、メーンイベントの「ゆるキャラパーティー」が開宴した。タイムスビル3階・タイムスホールの舞台上では、会場に招かれた県内自治体や企業のキャラクターたちが続々と「顔見世」していた。
続いて―。
「あい!わらばー(子ども)がいっぱいだね!今日はワラバーまつりだったね~ごっちゃんも気合が入るサー★」
―イベント名を勝手に変更しながら、「勝手に沖縄健康長寿大使」ごっちゃん登場。
おはようからおやすみまでメタボを見つめるライオン ごっちゃん(58歳)
さらに続くのは、沖縄県警のマスコットキャラクター、シーサー君。「みんな、夏休みだからって、夜まで出歩いたらダメサー!」 玄関前の守りはお任せ 県民のセコム シーサー君
ここからはいよいよ終盤。八重瀬町からもゆるキャラが登場した。町内の東風平や富盛など、各地に点在する石獅子の精が実体化したという、やえせのシーちゃんだ。「シーちゃんだよ!よろしくね!」
「シーちゃんは肌がツヤツヤだね~♪うらやまシーサー★」他人の肌ツヤが気になるごっちゃん。何度「お肌の曲がり角」でハンドルを切ったのであろうか。
シーちゃんは土地神の使い。地域と地域の人々を守り、自然や文化を大切にする心を伝えるほか、子どもの友だちとして、ふるさと・八重瀬を愛する豊かな心を育てるという。
さらに。
・性別は無いが、男の子よりの性格を持っている。
・凝縮(エネルギー体)するまで数年間、町の上空を漂っていて、その時にエイサー姿にすごく憧れ、なんとなく男の子のキャラの要素が強くなった。
・怒ると鉄人(熱された鉄状態)になるが、特に誰と闘うわけではない。
・人が悪いことをされたり、自然環境が破壊されたりするのを見るととても怒る。
楽しみにしていたお祭り(伝統行事)が中止になった時も非常に怒る。
・うんちく好き(謝花昇の影響)、真面目。
農業哲学を語るのが好き(謝花昇が子供時代にしーちゃんと会っている)
・汗水節を三線で弾ける。
・冒険好き(海人の血、何かあると船に乗って海に出たがるが、泳ぎがヘタなので、リーフ際で怖くなって戻ってくる)
もともと気が優しい。(以上、シーちゃん公式HP「シーちゃんについて」より抜粋)
上記でもほんの一部。「八重瀬町のゆるキャラの公式設定がハンパなく細かい件」というタイトルで記事が書けそうだ。
とりあえずキャラ設定がすごいぞ やえせのシーちゃん(シーサーの精霊)
―ちなみにここで、会場の誰かがふと思った。
そして、ゲストの「トリ」を飾るのはアメリカから参加してくれた「ゆるくないキャラ」だ。
なんと、8月29日現在、県内スターシアターズ系映画館で大ヒット公開中の映画「ミニオンズ」よりスチュアートが来てくれたのだ。
ミニオンの正体ってどうせバナナでしょ(資料なし) スチュアート(ミニオンズ)
「…………」 謎の生物ミニオンがタイムスホールに出現。実際にはいろいろしゃべってくれたのだが、権利関係がうるさそうなのでここでは省略させていただきたい。
次々登場するフォトジェニックなゆるキャラたちに、会場は大喜び。来場したみなさんは構えたカメラを下ろすヒマなしだ。
そこで、司会からアナウンス。「以上、10体のゆるキャラたちをタイムスビルに迎えた、今日の主役は誰かなー?……せーの!」
会場が一斉に、おなじみの有袋類の名前を叫んでくれた。「ワラビー!!」
「こんにちは!ワラビーだよ!みんな今日は、ホントにありがとう!」 ワラビー登場。
…いつもいつでも陰日向にワラビーに寄り添ってきた、いきものがかり・村井はそこにいない。それどころかこの瞬間、どこで苦しんでいるかも分からない。
(村井せんぱいはもちろん心ぱいだけど…。でも、ワラビーに会いにきてくれた子どもたちや、ワラビーと友だちになったペーちんやごっちゃんを、ほったらかしにするわけにはいきません!)
不安を押し隠して、笑顔を振りまくワラビー。その心に芽生えたのは「仕事への責任感」であろうか。
(…村井せんぱいならきっと、「僕よりゆるキャラパーティーだろ」と言うはずです!いや、「ゆるキャラパーティーの次の僕だろ」かもしれません!) どっちでもいいよ。
「じゃあ、長寿の島もわらばーから。ごっちゃんエクササイズ、踊るサー♪」
ワラビーも続く。「ワラビーもおどります!みんなでおどろう!」
かくして音楽スタート。
会場が一体となり、ごっちゃんエクササイズを楽しく踊った後は舞台を下り、ふれあいコーナーへ。昨年同様、ゆるキャラと参加者が入り乱れるカオスな時間が訪れた。
「ハッ!おいしそうなモモです!そういえばワラビーはおなかが空いている…」
「キャッ!ワラビー、まーいをかじるの止めて!」 北中城村のまーいだった。
「おいワラビー!うちのまーいは食べ物じゃないんだぜ!ていうか久しぶりだぜ!」ぺーちんが止めに来た。
「ぺーちんです!ワラビーまつりに来る約そくを守ってくれて、ありがとう!」
「だって友達だろワラビー!おいらが許せないのは『約束は破るためにある』とか言い出すやつだぜ!あと『それって何時何分何秒?地球が何回回った?』とか細かいやつもキライだぜ!」
「よく分からないけど、ぺーちんありがとう!」 聞いてあげろや。
ぺーちんとワラビーは友情を確かめ合うように、しっかりと握手を交わすのであった。
そして、ゆるキャラパーティーは記念撮影へ。
たくさんの子どもたちがすてきな笑顔を見せてくれた2015年夏。
ワラビーまつりでいっぱい遊んで、いっぱい笑った事を、この先もしばらく、できればなるべく長い事、忘れないでほしい。ワラビーとタイムス社員のささやかなお願いだ。
ワラビー「みんなみんなありがとう!また来年もワラビーとあそぼうね!」
撮影も終わり、再び司会からアナウンス。「みなさん、パーティーは午後3時半、あと11分ほどでおしまいになります!時間が来たら、ゆるキャラのみんなも退場してね!」
「ハッ!…あと11分です!」
「ワラビー、どうしたの?」 そばにいたのは、やえせのシーちゃん。
「シーちゃん、きょうは10のキャラクターがワラビーまつりに来てくれたよ。これから、来てくれた全いんとおしゃべりして、お礼を言うと、ひとり当たりの時かんは…、えっと、えっと…」
「簡単だよワラビー。1.1分間だよ!」 即答するシーちゃん。
「残り11分間を、10で割ればいいんだよ。11割る10だよ!」
「11わる10…1.1…おどり場…ハッ!分かった!村井せんぱい!…みんなちょっと、とおして!」 ワラビーは人込みをかき分けながらホールを飛び出した。
タイムスビル、非常階段―。
そしてそこには、踊り場に横たわるいきものがかり・村井がいた。
ぐったりした村井を揺り起こす。「村井せんぱい、おきて!おきて!」
「………う~ん」
「う~ん、もう食べられないよ~」
「ハッ!ふとった人のねごとです!ねえ村井せんぱい、おきて!」
「うん。う~ん……あれ、ワラビー?」村井の意識が戻ったようだ。
「よかった!村井せんぱいがぶじでした!よかったです!」 喜ぶ有袋類。
~5分後~
「そうか、慌てて階段から落ちて、僕は気を失っていたのか」状況を把握したらしい村井。「ありがとう!でもよくここが分かったねワラビー」
「いっぱい探して、村井せんぱいが言った、『1.1』のいみが分かりました!」
「『1.1』?そんなこと言ったっけ?」
「階だんからおちて、ぼんやりした村井せんぱいはきっと、これを見て『1.1』と言ってしまったはずです!」
―非常階段の階数表示が。
ぴんと来た村井。「そうかワラビー、10分の11イコール、1.1だ!」
「ハイ!ホントは10階と11階のあいだのおどり場にいたのに、あたまを打ってぼんやりした村井せんぱいは…」
「分数と思って、割っちゃったんだ!」
謎が解け、あらためてワラビーに問う村井。「そういや、ワラビーまつりは?ゆるキャラパーティーは終わったの?」
「村井せんぱい、ワラビーは村井せんぱいなら『ぼくの心ぱいよりも、ちゃんと仕ごとしなきゃ』と言うと思って、ちゃんとひとりでパーティーに出てきたよ!がんばりました!」ほこらしげな有袋類。
だが、肝心のいきものがかり・村井は―。「そうかー。ワラビーには申し訳ないけど、もう少し早く見つけてほしかったよ」
「…えー!なんでですか!」
「だって僕も、ミニオンと写メ撮りたかったしね」
大丈夫。今日は頑張ったよワラビー。よくやったよ。まつりの大半を寝て過ごした村井の代わりにほめてあげたい、ワラビーブログスタッフであったー。
ワラビーまつりでワラビーオールスターズに会えて感激!
ワラビーは、まつりでもブログでも優しさあふれているね。
きろくがかりさん、いつもたくさんの写真を使ってのブログ更新、
すごいと思います。
2つ前の記事の〈スプーンの前にへそを曲げた有袋類〉
という文がおもしろくてハマっています。
ヒロコさん、ワラビーまつりに来てくれてありがとう!大人でも
どこかに子どもの心があるはずです!だから大人でも大かんげいです!
きろくがかりのせんぱいは「ワラビーがボケなければ、写しんは今の
半分で済むんだけどな」と言っています。ワラビーはまじめなのに…。
でも、いつも長いブログを読んでくれて感しゃです!
ここまで書いて、小林せんぱいが「オールスターズって言っても
ワラビー以外全員おっさんだけどね…」ととおい目をしています。
おみやげもありがとう!またイベントの時には遊びにきてね!