是か非でいえば伊是名なんだってワラビー(前編)
伊是名村物産と観光・芸能フェア 編
2月12日、那覇市久茂地のタイムスビルは朝から迫力ある「尚円太鼓」の響きに包まれた。息が合ったバチさばき。大太鼓、小太鼓のとどろきは掛け合いのように速さを増し、にぎやかに「伊是名村」フェアの開幕を告げた―。
沖縄タイムスふるさと元気応援企画「尚円王生誕600年祭記念 ときわの島 伊是名村物産・観光と芸能フェア」(主催・尚円王生誕600年祭実行委員会、沖縄タイムス社)がこの日、始まった。
島産のモズクや米、野菜のほか、それらを加工したみそなどの調味料やスイーツ、泡盛などが所せましと並んだ。14日まで。
伊是名村は那覇市の北西約100キロの東シナ海上に浮かぶ、周囲約17キロのほぼ円形の島。自然豊かで、琉球王朝第二尚氏の始祖に当たる尚円王を輩出したことでも知られる。
第二尚氏は1470年から明治時代の廃藩置県(1879年)にいたるまで、400年の長きにわたって琉球王国を治めた王朝。尚円王は百姓から国王まで「出世」した才覚あふれる人物で、しかもイケメンだったとも伝えられており、現在まで村民に愛されている偉人なのだ。
オープニングセレモニーでは前田政義村長が「村の物産と観光情報、芸能をまるごと紹介する一大イベント。ご満足いただけることを確信し、自信を持ってみなさまをお迎えしたい」と多数の来場を呼び掛けた。
―さて、伊是名村フェアをレポートするのは、毎度おなじみこのコンビ。
「村井せんぱい、おいしい食べものがタイムスビルをいろどる…エクササイズの時間がやってきました!」
「前歯と、おく歯です!」
「単に試食するだけだろ」
沖縄タイムスの広報担当特命社員・ワラビーと、ワラビー担当いきものがかりの村井規儀(編集局学芸部主任)である。
「それに、何で2階ギャラリーからのスタートなんだよ?」村井が疑問を口にした。
「何ごとも、エクササイズです!…村井せんぱい、これほどいて!」
「早くレポートしないと…ただでさえこのブログ、毎回長文になるんだから…はい、ほどけたよ」
「こっちのテーブルの上において!」
「人づかい荒いな…ほら」
そうすると、毛糸をつかむ角度を探りだしたワラビー。「こう来て…こうなって…こうです!」
「何がしたいんだよまったく…」村井がつぶやいた。
さて、1階に下りてきたワラビーと村井。ようやく伊是名村フェアのレポートを始めるようだ。
まずは伊是名の女性5人でつくる「88(ハハ)ぬみそ」のブース。島産玄米のほか黒大豆やはと麦、黒ゴマなどが原料でアミノ酸が豊富な「薬膳みそ」を製造、販売している。
同ブースには、そのみそをさらに加工した「あんだみす~(油みそ)」や「かつゆ~(かつおだしと薬味入りで、お湯で割って飲むみそ)」も。
ワラビーは代表の東江文子さんに、「かつゆ~」を飲ませてもらった。
「ハイ、ワラビーちゃん!乾燥したショウガや玉ねぎが入っているから温まるよ」
「ホウ…みそのコクが深いです!」にわかにフクロウ化する有袋類。「さい近、あずきバーのように冷えきっている、村井せんぱいとワラビーとの仲もあたたまるにちがいない…」
「人聞きが悪いな。確かに実写ロケは久しぶりだけどさ」 「実写」って言うな。
続いて「JAおきなわ伊是名支店」のブース。ワラビーと村井の相手をしてくれたのは、潮平安史さん。「島産ひとめぼれです。伊是名はお隣の伊平屋島と並び、戦前から美味しい米の産地として、県内で名が通っているんですよ」
「へえー、米どころなんですね」
「島内には50ヘクタール弱の田んぼがあって、稲作農家も15人います」
ワラビーが割り込んできた。「ひとめぼれ…ワラビーはひとめぼれを信じないタイプです!」
「奥手かよ」
「せめてひと口、食べないことにはレポートできない…ひとくちぼれです!」
「また試食を求めたよ。意地汚いな」
JAではほかにも島産玉ねぎなど野菜も販売中。珍しい乾燥玉ねぎはみそ汁の具やサラダにすぐ使えて重宝しそうだ。
「玉ねぎは、たくさんあっても困りません!そういうところは、バスタオルとにている…」 どこがだ。
その島産米を加工してスイーツや麺にしているのが、「LLC島の元気研究所」さん。
「『お米のぷりん』だって。珍しいねワラビー」
「ひとくちぼれです!」
「流行りかよ」
そこで、代表社員の納戸義彦さんが説明してくれた。「プリンは小麦や牛乳、卵を使わず、お米が持つ性質を生かして製造しているんです。これらにアレルギーを持つ子どもでも食べられますよ」
「確かに。玄米のどこか懐かしい味。黒糖の優しい味もする」思わず笑みをもらす村井。
「つるりとなめらかで、歯ごたえもあります!これは『なめらーめん』と名づけよう…」 ひどいセンスだな。
「ていうか『おこめのめん』だよワラビー」店員の女性が苦笑した。
同社は米が原料のマカロニやカッペリーニなどパスタも製造。本場イタリアから低アレルゲン食材として問い合わせもあったというが、製造からパッケージングまですべて島民が手作業でこなすため、大量生産にそぐわない。今後も「島の身のたけに合った商売」(納戸代表)でやっていくという。
ちなみに1階外の飲食ブース「太陽食堂」ではこの「おこめのめん」を使用した麺類を販売している。
1階の最後に訪れたのは伊是名島漁協のブース。こちらでは特産のモズクを利用した加工品が人気だ。
同漁協の名嘉直さんは「もずくキムチは太もずくの食感と、甘辛キムチ味の組み合わせが後をひくうまさですよ。佃煮もおいしいです。どちらも白飯のおともにどうぞ」とアピール。
村井「なるほど、いわゆる『米泥棒』というやつですね」
ワラ「モズクだけに、太いやつです!」 何言ってんだ。
すると、お隣の女性店員からワラビーに声がかかった。「ワラビー、もずく詰め放題、やってく?」
―そう、今回の目玉の一つ、モズク詰め放題。新物モズクを500円でビニール袋に詰めまくるサービスイベントだ。
「ハイ!やります!」元気よく返事をした有袋類。「今こそ、練しゅうのせい果を見せるときです!毛糸だまを思い出します!」
「さっきやってたやつ、詰め放題のシミュレーションだったのかよ!」あきれた村井。
手にビニール袋を装着したワラビー。ゆっくりとその手をモズクの「池」に沈めていく。
(……………)かたずを飲む村井。
(……………)かたずを飲むワラビー。モズクをつかみ、ゆっくりと手を上げると―。
ワラ「…ハッ!今のワラビーはホントのワラビーじゃない…」
…相変わらずのゆるいレポートを続けるワラビーと村井。そんなタイムスビルにカツ、カツ、カツと迫りくる足音があった―。
いよいよ琉球国王「尚円」登場!「是か非でいえば伊是名なんだってワラビー(後編)」は13日(土)更新予定!お楽しみに!
~ワラビーからお知らせ~
伊是名村フェアは14日(日)まで、タイムスビルでやってます!
2Fギャラリーでは名嘉睦稔さんの絵画や伊是名島の秘宝を展示しています!
3Fタイムスホールでは、
13日(土)入場無料
◎伊是名村ロケ作品「真夏の夜の夢 さんかく山のマジルー」無料上映会 11:30
◎ミニコンサート 尚円太鼓・伊禮俊一・ERRY・伊是名島人芸能 14:00
◎中江裕司監督・名嘉睦稔・ERRY対談 16:10
◎伊是名ロケ作品「パイナップルツアーズ」上映会(ERRY子役で出演) 16:40
14日(日)
伊是名郷友芸能公演「伊是名島ぬ村あしび」 14:00(開場は30分前)
チケット料金:1500円(物産展で使える500円クーポン付き) 全席自由
―などイベントが目白押しです!みんなで遊びに来てね!待ってます!
宜野湾での野球教室のときに、ワラビーのシールをもらえたよ!ありがとう!宜野湾の販売店のみなさんにもよろしくね!
一度は県外にも来てみてね!
ひろぴさん、はじめまして!
ワラビーのシールはどこにはったのかな。冷ぞうこにはると、食いっぱぐれないという
ご利やくがあるそうです!宜のわんの常しきだよ!
タイムスのはん売店主さんには、いつもかわいがってもらっています!
ひろぴさんは県外にいるのかな…?県内にいたらきっと、ひろぴさんも店主さんに
かわいがられるにちがいない…。
ここまで書いて、となりにいる村井せんぱいに、
「あんまり適当なこと書くなよ」と言われました…。
ワラビー、いいこと言うね!冷蔵庫に張っておくよ!
して、クエーブーだな、ワラビーは。宜野湾はイモも取れるし、タコスのおいしいお店もあるし、食べるにはいいところだね!長田の市場もよかったな…(笑)
そう!東京にいるわけさ。でも、大学図書館にタイムスがあるから、ほぼ毎日読んでるよ!大城さとし先生の漫画が楽しみでね(笑)大城先生の描くワラビーは、何というか、味があるよね~
村井さんも、むどぅいびーさにちーちきりよー!またやーさい、沖縄!
ひろぴさんは、おいしそうなはなしが上手です!
ワラビーもこのまえ、春さきのさんぽをたのしんでたら
おなかがすきました。
すると、さぐったポッケからうまいぼうが出てきたよ!
ワラビーがあるけばうまいぼうに当たる。春あるあるです!
ワラビーとハグするくらい仲がいい、大城せんせいが
かいたワラビーは、どこかしら色っぽいです。
東京はさむくて大へんだと思うけど、勉きょう、勉きょう、
タイムスのわり合いでがんばって!