愛ある「いじり」を受け止めてワラビー


 ブログタイトル募集企画・審査からの結果発表 編

 4月某日。沖縄タイムス広告局企画推進部主任の小林剛はかつての部下から、タイムスビル10階の会議室へ呼び出されていた―。「ここか」DSC_0280

 部屋の中で待ち構えていたのは経営企画室所属の広報担当、「久茂地の有袋類」ことワラビー。DSC_0282

 小林「すでにスタンバイしてやがる…生態系ヒマピラミッドの頂点に君臨してるな」

 

  一方、そわそわした態度を見せる有袋類。

 「今日はワラビーブログを読んでくれている人からぼ集した、ブログタイトルのしん査をします!えらぶたち場は、きんちょうします!」DSC_0271

 そう、この日は今年3月に募集した「あなたが考えたタイトルがワラビーブログ記事になる!」企画の応募作品の審査会を実施するのだ。

 ちなみに、趣旨は企画名のまま。読者から募集したタイトルをもとに、ワラビーがロケへ行ったり、「ワラビー担当いきものがかり」とトークを繰り広げたりする、というものだ。

 「せっかくだから、会ぎで意けんを言う練しゅうをしよう…しょくん、ワラビーはこの、会ぎ室のはしっこから、あえて言うけど…」DSC_0264

 「…おたんじょう日だから、ここにすわってるわけじゃないんだよ!」

 あえて言うことかよ。

 

 「―それはそうと、ことしはフルーツどっさりのタルトが、ワラビーのたんじょうパーティーをいろどるにちがいない…」 安定の脱線だな。DSC_0263

 

 

 「…おいワラビー、さっきから独りで何やってるんだ」小林が入室してきた。DSC_0288

 「あっ、小林せんぱい!今日はよろしくね!…ワラビーはここにすわってるけど、おたんじょう日ではないよ!」

 「知ってるわ」素っ気ない小林。「あれ、今日の審査は俺とお前だけか?」DSC_0290

 

 「村井せんぱいが、しゅ材でおそくなるそうです!」

 「いきものがかりも上司も変わったのに、フレッシュさに欠けるメンバーだな。まあいい、先に始めておくぞ」DSC_0291

 「ハイ!」

  「―ところでワラビー、今回は何作品の応募があったんだ」

 「かぞえたら、8人から35作品のおう募がありました!どれもおもしろいよ!」DSC_0292

 「そうか。それだけお前をいじりたい皆さんがいたってことか。ありがたい話だな」

 「ハイ!」

 「さて、見てみようか…」

 

 ワラ「…………ウフッ」

 小林「…………フッ」DSC_0299  ※この地味な光景のまま20分経過したとお考え下さい。

 

やがて、小林が書類を読む手を止めて切り出した。「…そろそろ、審査を始めるか」DSC_0293

 「ハイ!まずは、ワラビーの1オシです!」気分だけ

小林「なになに…『全国各地から沖縄に来る観光客がワラビーと、各地の食べ物と沖縄のお菓子を交換する。ワラビーが食べて感想を言う』か…」

ワラ「ワラビーの、ひとり物さん展です!」DSC_0305

小林「タイムスビルでやっている『ふるさと元気応援企画』の全国版のような感じだな。タイムスビルに継続して観光客を呼ぶ仕掛けづくりが大変そうだけど、いろんな名産が見られるのは楽しそうだ」

 

ワラ「ハイ!これも1オシです!」うちな~料理

小林「その前に、イチオシはナンバーワンだからイチオシなんだ。2個はない」

ワラ「じゃあ1.1オシです!」

小林「細かく刻んじゃったよ!…その前にお前、料理作れるのか」DSC_0298

ワラ「ワラビーが『ポークたまごチャンプル~』をつくります!」

小林「その二つをチャンプルーしたら、ただのポークのオムレツだ」

ワラ「…ハッ!ホントだ…!」

小林「な」

 

ワラ「えっと…これは1.2オシです!」宜野湾

小林「『ワラビーが地域の特産品を紹介。タイムスビルでの物産展と連動したら楽しいかも』。いや、ちょっと待て。ワラビーお前、食い物の企画ばっかり選んでるだろ!」

ワラ「ハッ!…しまったバレました!」DSC_0302

小林「あと、タイトル長いし、ペンネームが地味に気になるぞ

ワラ「ワラビーは、ぼうりょく、反たいです!パンジーです!」

小林「そりゃガンジーだ。何で咲いたよ!」

 

ワラ「中にはひとりで17作品、がんばって応ぼしてくれた人もいました!」DSC_0317

小林「それはすごいな。―何か、そこまで来ると熱心を通り越してご執心だな」 

ワラ「かながわ県の会社いん、『どすこ~い』さんです!」

親戚

小林「どれどれ…『ワラビーが、村井せんぱいの家のシーミーに勝手に押し掛けてきて一方的な親密感をアピールしてくる』」

ワラ「一方てき…」

小林「へこむなよ。でもって『ワラビーは獣だから、シーミーどころか墓標すら無いナリよ~』と、酒びんを抱えてくだを巻く。面白いな。ちゃんとウチナー文化にからめてくれている」DSC_0294

ワラ「ワラビーは子どもだから、お酒がのめません…」

小林「そうだな。あと、口調がコロ助なのが気になるけどな」

海よ

歩く姿が

ワラ「それぞれハーリーと、伊江島のゆりまつりに行く企かくだそうです!」

小林「集計遅れでタイミングは逃したけど、どちらも十分実現できそうだし、見てみたいな。ゆり祭りの方のタイトルは見目麗しい美人を表したことわざ『立てば芍薬(しゃくやく)、座れば牡丹、歩く姿は百合の花』から来ている。このブログでお前の生態を記録している『きろくがかり』はきっと、こういうタイトルの付け方が好きだぞ」DSC_0302

ワラ「ホントです!」

小林「ちょっと待て。ハーリーの方は海でビールを、ゆり祭りの方は花見で泡盛を飲むオチになってるけど」

ワラ「どすこ~いさんは、なんと、17作品のうち15作品で、ワラビーにお酒をのませています…DSC_0315

小林「なにその頻度。…ホントだ。締め方がほぼ『最終的に酒瓶を抱えてくだを巻く有袋類が見たい』じゃないか!確信犯かよ!」

ワラ「きっと、ウチナーのあわもりを、応えんしているにちがいない…」

小林「…泡盛の消費量も落ちて、業界の危機感も高まっているしな。―よしワラビー、ブログ記事にはしないけど、今回に限り特別に、酒を飲むポーズだけやってあげろ」

ワラ「わかりました!」

※このイラストに、特に意味はありません

※イラストに、特に意味はありません

 

 

 「―こづかいがすくなくって、やってられないです!」DSC_0320 - コピー
※お酒は二十歳をすぎてから。飲酒運転ダメゼッタイ!

 「じだいが、こんなじだいがわるいんだ!」DSC_0324

 小林がストップをかけた。「そのへんでいいだろう。お前の大根役者っぷりがよく分かった」

 「…えええー!」DSC_0369

 

 

ワラ「つづいては大学3年生の『ひろぴ』さん。この人も、8つも応ぼしてくれたよ!」

小林「3年は就活真っ最中じゃないのか?うれしいけど、こんな企画に応募してていいのかな…」DSC_0299

 

ワラ「しゅう活と勉きょうの、オフの時かんに考えたにちがいない…」

小林「なんでお前が言うんだ。マネージャーか」

ワラ「とりあえず、これがひろぴさんの作品です!宮城せんぱいのこん活を応えんしてくれています!」宮城せんぱい

 

 小林「一彰かー。年一回の登場で一年分いじられるあの姿勢が読者の同情や共感を呼ぶんだろうな。やつの『婚活話』も読まれそうじゃないか?」

年1回の登場で1年分いじられる宮城せんぱい

年一回の登場で一年分いじられる宮城せんぱい

  その時、会議室の外を通り過ぎる人影を、ワラビーが目ざとく見つけた。「あっ、うわさをすれば、宮城せんぱいです!」DSC_0336

 この4月に、北部支社から本社へ異動してきた宮城を、ワラビーが呼び込んできた。「宮城せんぱい、ちょっときて!せんぱいに、おたよりがとどいてるよ!」DSC_0341

 「え?この宮城にか!?」声をはずませる宮城。

 

  恋を何年サボってますか バカンスがありあまる 読者局販売部主任 宮城一彰

皆さん、今後は随時登場する宮城ですよ

皆さん、今後は随時登場する宮城ですよ

 

 小林も反応した。「おお、良かったな一彰。ワラビーブログのタイトル募集で、わざわざフィーチャーしてくれた人がいたみたいよ」

 「マジっすか…何かうれしいっすね。いや、ありがたいっすね」はにかむ宮城。

 「やったね宮城せんぱい!」喜ぶ有袋類。DSC_0347

 そこで宮城が尋ねた。「…ところで、応募してくれた人は、ひょっとして、まあ、ひょっとしてなんだけど…女の人っすか?」

 ワラビーが間髪入れずに答えた。「男子大学生だよ!」

 「あー、やっぱねー、ハハ、ハハハハハハ…」徐々にフェードアウトしていく宮城。もうなんか頑張れDSC_0361

  ーそして最終的に、

 小林がひと言。「この作品だろうな」DSC_0296

 さらに、政経部+県内企業の決算シーズンで多忙を極め、遅れてきた初代ワラビー担当いきものがかり・村井規儀。DSC_0384

 「ごめんワラビー、遅れた。せわしないせわしない…」 独り言で自らを形容する男・村井。

 「村井せんぱい、ワラビーはおたんじょう日じゃないよ!」 お約束かDSC_0405

 「知ってるよワラビー。いまさら何」

 -あわただしくも審査を終えた。「これがいいんじゃないかな。ロケの『場面』が見える気がする」DSC_0409

 「ハイ!」

 

 「ついに、ブログの記じになる2作品がきまりました!」DSC_0375

 ワラビーブログタイトル募集・結果発表!

 ●最優秀賞:そのタイトルに沿ったロケ(新人広報ワラビーが走る)はこちら!

外国人

  「ともすればイベント紹介に終わりがち…いや、イベントそっちのけでボケがちなワラビーブログに珍しいチャレンジ企画」(村井)

 「アジアの人はゆるキャラ好きだと言うし、グッズで外貨を稼げる気がする」(小林)

  「SEKAI NO KAWAIIを目ざします!」(ワラ)

 「巨大クルーズ船+青空+有袋類」や「国際通り+カオス+有袋類」はきっと画(え)になるはず(きろくがかり)

 ●優秀賞:そのタイトルに沿ったトーク(ワラビーといきものがかり)はこちら!慶良間

 「昔ながらの黄金(くがに)言葉をボキャブラリーに持っている大学生にまず感心した(村井)」

 「沖縄のことわざをワラビーにも覚えさせたい。タイトルとしてのおさまり、字面もきれい。ていうか好み(きろくがかり)」

 「タイムスビル最上階からも遠く慶良間が見える。自社の足元も見失わないようにしなければ…(小林)

 「ワラビーはまつ毛じゃなくて、まぶたでホコリをふせいでいるよ!(ワラ)」

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 ~ワラビーブログスタッフより御礼~

 ―というわけで、たいへんたいへん長らくお待たせしましたが、ブログ記事のタイトルは以上のように決めさせてもらいました。たくさんのご応募、ありがとうございました!いずれ記事化しますので、こちらも長い目でお待ちくだされば幸いです!

 また、最優秀&優秀賞のお二人には「おめでとう」の気持ちを込めて、ワラビーグッズを進呈します。あらためて連絡差し上げます!

 浦添市の会社員ヒロコさん(いつもありがとうございます)、那覇市の団体職員「顎の調子がかなりよくなってきたマン」(なんか知らないけど回復おめでとうございます)さんも、ご応募ありがとうございました!こちらで紹介できずに申し訳ないです。

 

 初のワラビーブログ大喜利、この記事で取り上げた作品よりももっと「ギリギリ」で「社会派」な作品もあり、スタッフ一同、大変笑わせてもらいました。ブログの性格上なかなか取り上げにくかったのですが、うちの有袋類を思い切りいじってくれて、本当にありがとうございます!wa_egao_02

 機会があれば再度開催したいと思いますので、その時までアイデアを温めておいて下さいね!DSC_0306

 

 ワラビーに遊びに来てほしい学校行事やイベント、ワラビーに遊びに来てほしい県内企業、ワラビーと遊びたい県内ゆるキャラはまだまだ募集中です!

 「サプライズでワラビーに登場してほしい!」などの要望があれば、そちらも調整させて下さい。

 ブログへの意見や要望も含め、warablo@okinawatimes.co.jp までメールをお待ちしています!

 これからもワラビーブログをよろしくお願いします!次回からは新いきものがかりが活躍します!


  1. どすこ~い より:

    久しぶりのワラビーブログ✨
    やっぱり楽しいですね。
    想像どおり、くだをまくワラビーも可愛いね。
    やってくれて、ありがとう~✨
    これからも、ワラビー頑張ってください。
    楽しみにしています。

  2. 匿名 より:

    ちなみにわたしは去年、顎を骨折しました。今は、くっついてますが。

  3. ヒロコ より:

    かすりもしなかったです…。
    早速、反省会をおこないました。
    それはそうと、宮城せんぱいは本社勤務になったんですね。
    大とかい・なはには、素敵な恋があるかもしれませんね!

  4. きろくがかりさんへ より:

    発表待ってました!
    紹介して下さってありがとうございました!
    最優秀賞・優秀賞ともに記事になるのを楽しみにしていま〜す。
    ワラビーちゃん、宮ぎ先ぱいのこん活を手つだってあげてね。

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