ワラビーって外国人にウケるんだろうかワラビー(中編)


 目指せ「SEKAI NO KAWAII」 編

 前回からの続きです。

 沖縄タイムスのマスコットキャラクター、久茂地の有袋類・ワラビー。img-701181947-0001

 いまや世界の共通語となった「KAWAII(かわいい)」。ワラビーも外国人に、KAWAIIキャラとして、認識してもらえるのか?

 うちの動物も日本が世界に誇る「ゆるキャラ文化」の端くれをになう存在として、今回のワラビーブログでは、沖縄を訪れた外国人観光客に街頭アンケートを実施。彼らにワラビーの印象を尋ねてみることにした

 

 そんな「にわか日本代表」ワラビーと、デジタル部記者で沖縄タイムスの女性向けウェブマガジン「W」編集長の里子が6月某日、沖縄観光の顔とも言える那覇市の国際通りにやって来た。あいにくの雨。DSC_0700

 「里子せんぱい、ワラビーはKAWAIIかな…」 自分のかわいさをいつも誇っているナルシスティック・アニマルも、今日は不安げだ。

 「大丈夫だよ、ワラビーなら絶対イケるって」 里子が励ます。

 「ほんとう?」

 「ホントだって、きょうは特にイケてるって」 告白前の女子中学生か

 

 通りの両側には観光客向けの土産品店や飲食店がずらり並ぶ。

那覇市・国際通り

 

国際通りの中心部、むつみ橋交差点

国際通りの中心部、むつみ橋交差点

 

 かつてファッションビル「フェスティバル」「OPA」として県民に親しまれたビルも現在は「激安の殿堂」が鎮座している。DSC_0516

 消費が元気な中華圏の人々のお財布を狙い、近年はドラッグストアの出店も盛ん。外国人も今や、日本の国民食・ラーメンや沖縄名物のステーキを好んで食べ、焼肉食べ放題店に中国人団体客が列をなして入っていく光景が見られる。

 ワラビーが言った。「でも里子せんぱい、ワラビーは動ぶつと話せるけど、人間のことばは日本ごと、あとウチナーグチが少ししか、しゃべれません。どうするの?」DSC_0698

 「大丈夫。語学が達者な私の知り合い3人にお願いしているから。英語がペラペラな人たちだから」

 「ペラペラな知り合いです!すごい!」 薄そうな人間関係みたく言うな

 

 さて、待ち合わせ場所、国際通りに面したアーケード街「平和通り」の入口にワラビーたちがたどり着くと―。DSC_0708

 ―そこには割とあからさまな3人が待っていた。

 「あの3人だよワラビー」

 「たのもしそうです!」DSC_0712

 

 「みんなは里子のために!」ピンチに駆けつけごはん三杯 銀シャリ三銃士DSC_0707

 巻き込まれ型観光客 山盛由佳里 つかえるわざ:なんかなごませるDSC_0707 - コピー

 就職活動中 大盛基二 つかえるわざ:じちたいからよさんをひっぱるDSC_0748

 観光系会社員 特盛卓哉 つかえるわざ:みんなをとにかくおちつかせる DSC_0741

 

  「―この3人がお手伝いしてくれるから。あとみなさん、うちのワラビーです」 里子が紹介した。

 「はじめまして!ワラビーだよ!」DSC_0731

 3人も応えた。「はじめまして」「よろしくワラビー」「まずはみんな落ち着こう」 

 「…あれ?」鼻をひくひく言わせる有袋類。「大もりさんのにおいは、いつしか、どこかしらでかいだような気がします!」DSC_0738

 「そうかな。気のせいじゃないかなワラビー」 不敵に笑う大盛。

 

 とりあえず一行は、外国人観光客が立ち寄りそうなドンキホーテの前へ移動した。DSC_0523

 人が大勢出入りし、いろんな言語がそこかしこから聞こえてくる。プチ「人種のるつぼ」だ。DSC_0520

 ―だが、ワラビーに興味を向けてくれる人はなかなかいない。DSC_0519

 「ヒマです…」店頭の水槽のウツボを眺める有袋類。すると。

 「こんにちは!何て名前のキャラクター?」「かわいい!」

  呼び込み中のドンキの店員さんが「かわいい」をくれたのは救いだが、県民にも名前が浸透していないようだ。DSC_0526

 「沖なわタイムスの、ワラビーだよ!」

 「ワラビー?」

 「ウチナーグチで『子ども』の『ワラバー』から名まえがつけられました!」

 「そのワラビーは、店の前で何してるの」

 「きょうは外国の人に、『KAWAII』をもらいにきました!」DSC_0528

 「そうか、じゃあこれを持ってたら目立っていいんじゃないかな」呼び込みのPOPを渡された有袋類。「でもって、ドンキのキャラクターになっちゃえ!」

 

 …いるし。

ドンペン

ドンペン

 「ドンドン、きてきて、ドンキホーテです!」DSC_0531

 「お、ワラビーはセンスあるねえ」

 「エヘヘ…」 もういいだろ

 

 さて、このまま外国人と接触しないままでは企画が成立しないが、雨も降りそうなので、再びアーケードがある平和通りを目指すことにした。DSC_0535

 ーその時。

 「(中)お母さん、あれさわりたい!」

 軍艦島のような刈り上げヘア。中国の男の子が、ワラビーに興味を示してきた。DSC_0539

 「ハロー、ワラビーだよ!」

 ―良かった。子どもウケはするんだ。海外のワラバーと触れ合う有袋類の姿に、一同ほっと胸をなでおろしていると、

 「(英)かわいいキャラクターがいるわ!」DSC_0542

 男の子が呼び水となったのか、今度は若い女性がワラビーのもとへやって来た。香港から来たと言う。

 「KAWAIIを、もらえました!やった!」ひとみを輝かせる有袋類。

 幸先もよくなるので、好印象だったこの女性からアンケート調査をスタート。DSC_0545

 ワラビーを見て「PRETTY(かわいい)か「NOT PRETTY(かわいくない)」かを決め、スケッチブック上に投票してもらうのだ。

 ちなみに本題とはあまり関係ないが、香港の人も投票の際には「正」の字を書いていくことが分かった。 

 

  少し目を離したすきに、ステーキハウスの前のベンチに座る有袋類。DSC_0558

 「おいしそうなにおいがするここで、ひと休みです…」

 (表になんかいる…)店員のパフォーマンスに影響を与えてるぞ。DSC_0560

 

 ワラビーの「KAWAII」は最終的に何票を集めるのか?里子と三銃士が票集めに頑張る後編は、あす3日(日)更新予定です!お楽しみに!


  1. タワタ タカノ より:

    大丈夫!ワラビーは可愛おもしろなキャラクターだよ(o^^o)

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