50年後も試される県民なのかワラビー


♯復帰検定~オキナワココカラ 編

 沖縄の日本復帰50年を迎える今年、2022年に合わせ、沖縄タイムス社とNHK沖縄放送局が共同企画「♯復帰検定~オキナワココカラ」を進めている。

Twitterのタイムスの特設アカウントとNHK沖縄放送局の公式アカウントから出題される検定問題

 

 メイン企画は「♯復帰検定」。復帰が沖縄に与えた影響やできごとを、若い世代や全国の人に分かりやすく伝えようと、twitterを通してクイズ形式で出題する。計50問予定。

 タイムスの特設アカウント「復帰検定」やNHK沖縄放送局の公式アカウントから解答できるので、ぜひ挑戦してほしい。

 問題の答えは沖縄タイムスに随時掲載される特集紙面や、平日夕方6時10分からNHK沖縄で放送しているニュース番組「おきなわHOTeye」のコーナーで紹介される。これまで「日本に復帰したら雪が降る」といううわさや、復帰後の建築を支えた海砂から塩害が発生しているというトピックを取り上げてきた。

 

 【次回「復帰検定」の特集テーマは「ファッション」! 沖縄タイムス紙面では15日掲載、NHK「おきなわHOTeye」では16日放映予定です!】

 

 そんな共同企画が滑り出した2021年も年の瀬の12月15日。そろそろ日没を迎えようという時間帯、那覇市久茂地のタイムスビル11階は落ち着かない雰囲気に包まれていたー。

 オフィスの共有スペースにあったテーブルやいすは移動され、カメラなどの機材やスケッチブックを手にしたスタッフがそのスペースを動き回っていた。

 「リハーサルいきます。30秒前からです」。スタッフの1人がカウントダウンを始めた。「20、15、5・・・」 5の先は発声せず、手で進行の指示を出した。

 「こんにちは!ここは沖縄タイムス編集局。ふだん私はここで原稿を書いています!」

 はきはきと聞き取りやすい声でレポートを始めたのは沖縄タイムス編集局社会部記者玉城日向子。入社2年目。復帰当時はまだ生まれていなかった20代を代表して企画にかかわっている。

 ーそして。

 「こんにちは、ワラビーだよ!ふだんはこの大とかい・なはのタイムスビルで、たべる、ねる、あそぶをこなしています!」 テレビカメラを前に「ダメるるぶ」をアピールする有袋類。

 さらに、ワラビーの隣にいる「焦げ茶色の何か」も元気よくしゃべりだした。「はいさい!さぁたぁやいび~ん!今日は沖縄タイムスにおじゃまして、復帰検定にチャレンジするさぁ~!」

 「NHK沖縄の菅野です。さっそく1問目を出題したいと思います!」 「さぁたぁ」を補佐するのはNHK沖縄放送局企画編成部菅野允有子(まゆこ)さん。海外育ちの20代で、沖縄に来て3年目。こちらも復帰をリアルタイムで知らない世代の1人だ。

本番での映り具合をチェック

 ・・・そう、この日はNHK沖縄のニュース番組「おきなわHOTeye」で復帰検定を取り上げる第2弾。午後6時半頃から、タイムスビルから「問題→取材VTR→解答」を生中継する流れとなっていたのだ。

 リハーサルが終了し、現場の空気がいったんゆるんだ。「それでは約1時間後に本番となります」

 

 手持ちぶさたになったワラビーは「さぁたぁ」に話しかけた。

 「ワラビーだよ!なんで頭がわれているの?」 さっそくデリカシーのない有袋類。

 「さぁたぁは、サーターアンダーギー(沖縄伝統の揚げ菓子)から生まれたさぁ。われた頭は、笑顔に見えるから、縁起がいいと言われているさぁ!」

 「たしかに、ニコッとしてる感じです!」

 

 地域のアツアツ情報を届けたい NHK沖縄の生きているカロリー さぁたぁちゃん

タイムスビル11階に登場

 そんなこんなで、はじめましての握手を交わしたワラビーとさぁたぁちゃん。ワラビーが問う。「さぁたぁちゃん、サーターアンダーギーから生まれたの?」

 「そうさぁ、おばぁがお茶の間でテレビを見ている時に生まれたさぁ」

 「『だるまさんがころんだ』みたいです!」

 「・・・おばぁの目を盗んで生まれたわけではないさぁ」 困り顔のさぁたぁちゃん。

 

 ーそこに、玉城がやってきた。「ワラビー先輩、今日はよろしくお願いします!」

 「こどもなので、せんぱいじゃないよ!ひなこさん、おしゃべりがじょうず!・・・まるでアナウン・・・アナウンさぁです!」 さぁたぁちゃんに寄せてきた有袋類

 「ありがとうございます!それよりワラビー先輩、(ヒマそうなので)復帰検定にチャレンジしませんか?私も菅野さんも、問題読みをもうちょっと練習したくて」

 「ふっき検てい・・・やりたい!がんばります!ちょっとまってて!」

 

 そこでいったん立ち去ったワラビー。しばらくして、自作とみられる解答札を手に戻ってきた。

 「ひなこさん、おまたせ!」

 「それ私物ですか。気合入ってる!」

 「ワラビーはよく、1人でクイズあそびをしています!自分で問だいを出して、自分で答えると、だいたい正かいするよ!」 ふびんだな

  

 さて、復帰検定に挑戦。菅野さんがフリップを読み上げた。「では問題です!『1960~70年代に建設された沖縄の建築物の一部が早く劣化してしまったのはある資材のせいですが、その資材は何?』

 玉城が続けた。「次の4つから選んで下さい。①軽石 ②海砂 ③チャーギ ④赤瓦

 「うーん・・・むずかしいです!かんのさん、ひなこさん、ヒントください!」

 「ワラビー先輩、早いです!」「4択なんだから当てずっぽうでも」

 「なやみます・・・でも、沖なわといえば海なので、ワラビーのカンでは海に関けいがある①軽石か、②海砂のどれかにちがいない・・①か②・・・①か②・・・ハッ!ひらめきました!」

 そうして、玉城と菅野さんに向きあったワラビーは解答札を示した。

 「正かいは①と②の間をとって・・・『1・5』です!」

 玉城・菅野「・・・刻んだ-!

 

 「ダメですか・・・?」

 玉城「ダメですよ!」

 菅野「ちゃんと考えてください!」 2人がツッコミを繰り出した。

 

 再び、悩み始めたワラビー。「①か②、①か②・・・どっちか分からないさぁ・・・さぁ・・・ハッ!ひらめきました!」

 そうしてもう一度、解答札を示した。

 「サーターアンダーギー・・・!これはチャンスふだ『ファイナルさぁたぁ』です!」

 ※有袋類のお遊びに、もう少しだけお付き合いください

 

 そこで、さぁたぁちゃんを手招きした有袋類。「さぁたぁちゃん、ワラビーのかわりにけん定クイズに答えていいよ!」

 「え?いいの!?ワラビーだけ楽しそうと、思っていたさぁ!」

 「①から④まで、すきな札を上げてこたえてね!」

 

 じゃあ④さぁ」 即答かよ

 「さぁたぁちゃん、不正解!」菅野さんのジャッジが下された。

 「正解は②の海砂。復帰後に急速に建築需要が高まった沖縄で、十分に塩抜きされない海砂が一部のコンクリート材に使われたの。塩分濃度が高い海砂が、建物を少しずつ中から浸食して、劣化の原因となったのね」

 

 不正解に落ち込む、さぁたぁちゃんとワラビー。

 「復帰検定、べんきょうになったさぁ・・・」

 「ワラビーは不正かいで、はじをかかなかったぶん、よしとします・・・」 ずっこいな

 

 気を取り直して午後6時半~、生中継の本番が始まった。

 入念なリハーサルが生きたのか、滞りなく進行していく。

 液晶画面の中でのびのびと動くワラビーと玉城。

 仕事の手をしばし止めて、番組に見入る編集局員。

 「中継している番組がすぐそこで見られてるって不思議な感じ」 NHKスタッフから、そんなつぶやきも聞こえてきた。

 ・・・そして、本番はぶじ終了した。「お疲れさまでした!」

 NHKの菅野さんは「今まで遠いと思っていた沖縄の日本復帰が身近な問題として感じられた」と感想を話した。玉城も「復帰にまつわるさまざまなことを深掘りしていきたい」と意欲を示した。

 

 復帰検定は5月15日に向けてまだまだ続きます!みなさんもタイムス紙面やNHK番組、Twitterなど各種SNSを通してご参加ください。日本復帰50年、沖縄の「来し方」を学び、「行く末」を考える機会にしましょう!

 ワラビー・さぁたぁ「よろしくね!」

 

【次回「復帰検定」の特集テーマは「ファッション」! 沖縄タイムス紙面では15日掲載、NHK「おきなわHOTeye」では16日放映予定です!】

 

~ワラビーからお知らせ~

 復帰検定が絶賛進行中!・・・の一方、沖縄タイムスの日曜こども新聞「ワラビー」紙上では「ふっきなぞとき 50年・50問(フィフティー・フィフティー)」も連載中です! 

復帰や沖縄についてのなぞとき問題が毎週出題されるよ!家族や友だちと「ひらめき力」を競ってください!こちらもよろしくね!


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