めくる喜び再確認したくってワラビー


日曜子ども新聞「ワラビー」25年目のリニューアル! 編 

 

 沖縄タイムスの日曜子ども新聞「ワラビー」が2023年1月8日、リニューアルした。

 新聞のタイトル「題字」は白にオレンジ色の縁取りから、透き通るようなさわやかな水色に。ワラビーの位置も右から左へ変更。物陰からぴょこんと顔をのぞかせる、あざとかわいいデザインになった。

こちらは旧ワラビー

 

 ―約2年前、社から「ワラビー」のリニューアルを命じられた担当記者たちは、10年前の紙面と見比べて、安西監督ばりにがくぜんとしたという。

 「紙面構成も、連載陣も、ほとんど変わっていない…」

 世のペーパーレス化が進み、はがきがメールに置き換わっていったこの10年、子どもたちからの投稿は徐々に減っていた。いまや国のギガスクール構想により、小中学生が1人1台、携帯端末を持つ時代。「ワラビー」がそんな時代に合わせてアップデートできていないことも明白だった。

1人1台のパソコン端末を使う大山小学校の授業

 もう一度子どもが自ら参加したくなる紙面を。毎回、何かしらの目新しさ、発見がある紙面を。家庭で、学校で、話題にしたくなる紙面を―。ワラビー担当記者たちは、そんな思いを胸に各方面との調整や準備を進め、今回のリニューアルを迎えたのである。

 1998年の創刊から、ことしで25年の節目を迎える。変わらないキャッチフレーズは「子どもも大人も めくるワクワク」。原点に立ち返って新連載、新企画を次々とスタートする―。

 

 ワラビー「…というわけでワラビーだよ!みんな、2023年、あけまおめでだよ!」

 いきものがかり・金城実夢(みゆ)「あいさつが独特だ!あけましておめでとうございます!みなさん、ワラビー先輩!」

 ワラ「子どもなので、先ぱいじゃないよ!みゆさんは、どんな『ね正月』だった?」

 金城「なんで寝正月って決めつけたんですか。でもまあ、家族や友だちと、のんびり過ごしましたよ」

 ワラ「ホウ…『のんびり』の『の正月』ですか!おもちのかわりに、のーまんじゅう食べた?」

 金城「なにその局地的っぽい風習」

 ワラ「おせちもいいけど、カレーもね?」

 

 金城「分かりましたよ」

 ワラ「メンチもいいけど、つくねもね?

 金城「ひき肉ばかりだし!…ていうか早く本題に入りましょう!」

 ワラ「そうでした!ワラビーが、1月8日からリニューアルしました!リ正月です!」

 金城「見ましたよ!かわいい紙面!」

 ワラ「エヘヘ…」

 金城「この各面の帯に描き込まれた文房具とか、すごい凝っててかわいいです」

 

 ワラ「ウフフ…それはワラビーがアイデアも意けんも出さず、お手つだいもしなかったデザインです!」

 金城「ならあえて言わなくていい!…かんじんの新企画や新連載を教えてくださいよ」

 ワラ「分かりました!このワラビーブログを書いている『きろくがかり』の先ぱいが、『ワラビーに新連載紹介は荷が重いはず』って言ってたので、ハイ!」

 金城「なんですかこの紙面…去年の12月29日のタイムス紙面ですね。『ワラビー、来月大変身!!』」

 ワラ「みゆさん、読んで!」

 金城「結局!?…しょうがないですね。まずは『ワラビーフレンズ』!ワラビーの仲間として、取材したり、体験学習に参加したり、座談会に出席したりして、子どもの声を紙面に届けてもらいます。普段できない経験をするチャンスです、だって」

 ワラ「フレンズ…ワラビーの、友だちです!やった!」

 金城「小学4年生から高校3年生まで20人を募集していますね。たしかに新聞記者って、普通の人が行けない場所に行けたり、会えない人に会えたりしますよね。貴重な経験ができるかも!(※締め切りました)」

 ワラ「ハッ!…フレンズから、ひとり月100円の会ひを取れば、ワラビーに毎月2000円の収にゅうが、生まれます!」

 金城「…友だちのすることじゃない!」

 ワラ「新連さいもいろいろ、ありそうです!」

 金城「はい。ワラビー4~5面の見開きを大きく使い、やんばるの生き物を主人公にしたワラビー絵本『島の宝物』(毎月第3週)が始まりました。15日の第1話ではヤンバルクイナの表情や動きに躍動感があって、絵も話も、とってもチャーミングでしたね」

大城愛香さんの絵本「島の宝物」から

 ワラ「…えっとえっと、『ワラビー、…チャーミングでしたね』?みゆさん、ありがとう!」

 金城「中略がひどい!都合がいい耳!」

 ワラ「リュウカツチュウ、という見なれないことばもあります…」

 金城「これは『琉球芸能活動中』の略みたい。歌三線、琉球舞踊、琉球箏曲のそれぞれ実演家の3人が、琉球芸能を身近に感じてもらうようなコラムを書くそうですよ。タイトルは『となりのリュウカツチュウ』(毎月第3週)だって」

 ワラ「なるほどー!でも『ヒレカツチュウ』や『エビカツチュウ』のほうが、ワラビーの気持ちが、うごきます!」

 金城「ワラビー先輩、もっとまともなコメントしてください!」

 ワラ「カンガエチュウです…」

 金城「ずるい!…しかも3人はユーチューブの動画でも琉球芸能にとどまらない沖縄の魅力を発信しているそうですよ!チャンネル登録者数は9000人超。すごいですね!」

 ワラ「すごい!リュウカツチュウがシュウチュウしてムチュウでユーチュウブチュウです!」

 金城「コメントがチュウチュウ、ネズミのそれ!そしてややこしいです!」

  ワラ「『プロの視界』(毎月第2週)にも、きょう味があります!」

 金城「お仕事紹介ものの記事ですね!さまざまな職業の人が仕事中に見ている景色を写真で紹介。仕事の楽しさや大変さ、やりがいなども伝え、その職業や、働くことへの興味や理解を深めます、ですって」

 ワラ「だい1回は、モノレールの運てん士さんでした!」

 金城「普段は見られない運転席からの眺めを見開きの大きな写真で見られて、臨場感がありましたね!」

運転席からの眺め

 ワラ「だい2回はパティシェ、だい3回はコックさん、だい4回はアイスクリームやさんにちがいない…」

 金城「ワラビー先輩の好みに全振りするわけないですよ…でも第2回の取材先も決まったみたいですよ。楽しみですね!」

 ワラ「ハイ!あとは、いろいろ、投こうコーナーが、ふえました!」

 金城「お便り投稿コーナーの『オピニヨン人』はスペースを広げてより多くのお便りが載るようになりました。子どもの好きな『人・物・こと』を聞く『推し!』(毎週1面)も始まりましたね」

 ワラ「子どもが撮えいした写真をのせるコーナーも、できました!」

 金城「『若夏写真館』(毎週1面)ですね。小中高生が青春の瞬間をパチリと切り取った『エモい』写真を募集します、ですって。『エモい』、いま来てますもんね」

 ワラ「ワラビーが冬毛に生えかわったり、春までねむりたくなったりすることですか…」

 金城「それ、ケモノの習性です!『ケモい』!」

 ワラ「これまでの人気連さいは、どうなったの…?」

 金城「掲載するページをお引っ越しして、まだまだ続きますよ!『エイトマン』と『ゲッチョ先生の沖縄おもしろ博物学』は1面から2面に、賀数仁然さんの『さきがけ!歴男塾』は8面から7面に移りました!」

 ワラ「まちがえないように、しばらくは注意が必ようです!」

 金城「ワラビー先輩、ざっとリニューアルを見てきましたけど、全体として読者参加型が強まったというか、今まで以上に子どもたちの顔が見える紙面になりそうですね!」

 ワラ「子ども新聞は、子どもが主役です!」

 金城「きっとその原点に帰ったリニューアルだったのかもしれませんね」

 ワラ「『ワラビー』にのった子どもたちから、ひとり月100円の会ひを…」

 金城「まだ言ってる!そんなことばかり言ってたら、『だまされた』とか、『約束と違う』とかで訴えられちゃうかもしれませんよ!」

 ワラ「うったえられる?」

 金城「裁判を起こされるってことです。訴訟沙汰です!」

 ワラ「そしょう…そしょう…『そ正月』です!」

 金城「縁起でもないし、そのパターンもういいです!」

 ワラ「…ええー!」

 金城「タイムスのマスコットキャラ自体を別のキャラにリニューアルすれば良かったのに…なんて」

 ワラ「…えええー!」

~ワラビーからお知らせ・その1~

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~ワラビーからお知らせ・その2~

※「ちゃんとやりましょう」バージョン

 新しくなった日曜子ども新聞「ワラビー」に、ご期待ください!


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